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2008年11月09日(日) 21時00分

ロシア原潜で事故、20人死亡=日本海航行中、放射能漏れなし時事通信

 【モスクワ9日時事】9日のタス通信などによると、日本海を航行していたロシア太平洋艦隊の原子力潜水艦で8日、消火装置が誤って作動し、乗組員ら20人が死亡、21人が負傷した。艦体に損傷はなく、原子炉も正常に作動しており、放射能漏れは起きていないという。
 事故はセルジュコフ国防相によってメドベージェフ大統領に報告され、大統領はチャイカ最高検察庁長官に事故原因の捜査を命じた。
 海軍当局者によれば、原潜は自力で航行し、9日に極東・沿海地方の港に入った。原潜の艦名・型式は明らかにされていないが、ロシア通信は、事故を起こしたのは日本海のロシア領海内で試験航海をしていたアクラII級原潜「ネルパ」だと伝えた。
 事故当時、原潜には軍人81人と造船企業の関係者ら計208人が乗っていた。最高検察庁当局者は、死者のうち3人が軍人、17人が民間人で、化学消火装置のフロンガスを吸ったことが死因とみられると述べた。負傷した21人は軽・中程度の中毒症状で生命に危険はないという。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081109-00000074-jij-int