8日午後3時40分ごろ、帰宅した島根県吉賀町田野原の農業坪井亘さん(82)が、寝室のたんすに寄り掛かるように倒れている妻のスミ子さん(82)を発見。近所の人に知らせ119番した。スミ子さんは搬送先の病院で死亡が確認された。
津和野署の調べでは、顔がうっ血し、首に絞められたようなあとがあった。同署は殺人事件の可能性もあるとみて捜査を始めた。司法解剖して詳しい死因を調べる。室内に荒らされた形跡はなかった。
スミ子さんは亘さんと次女夫婦、孫2人との6人暮らし。亘さんは正午すぎにスミ子さんと昼食を食べた後、同県益田市の病院に親せきの見舞いに行っていたという。発見時、ほかの4人は外出中だった。
近くの主婦は「スミ子さんは最近病気がちであまり家から出ず、亘さんが熱心に看病していた。びっくりした」と話した。