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2008年11月09日(日) 09時08分

インドネシア、死刑囚の刑執行 02年のバリ島爆弾テロ東京新聞

 【ジャカルタ9日共同】インドネシア検察当局は9日未明、2002年のバリ島爆弾テロの実行犯で、東南アジアの地下組織ジェマ・イスラミア(JI)幹部とされるイマム・サムドラら3死刑囚の死刑を執行したと発表した。イスラム過激派が報復テロを起こす恐れがあるとして、警察当局が全土で警戒を強めている。

 死刑を執行されたのは、サムドラ、ムクラス(本名アリ・グフロン)、アムロジの3死刑囚。中部ジャワ州の「監獄島」ヌサカンバンガン島で9日未明、銃殺された。

 3人は死刑執行前、「われわれが殺されれば、報復があるだろう」と警告。ジャワ島東部スラバヤで「殉教者は死んでもジハード(聖戦)は続く」と書かれた張り紙が各所で見つかった。

 確定判決などによると、サムドラ死刑囚は02年8月以降、アフガニスタンなどでイスラム教徒が米国とその同盟国に抑圧、虐殺されているとして、米国への宣戦布告のため、爆弾テロ計画を立案、主導した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008110901000022.html