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2008年11月09日(日) 06時03分

松浪議員本能で「腕取り」!落書き男取り押さえたスポーツ報知

事件現場で男を仕留めたレスリング技「腕とり」を実演する松浪健四郎衆院議員

 自民党の松浪健四郎衆院議員(62)が、得意のレスリング技で不届き者を取り押さえるお手柄を立てた。捕物劇があったのは、6日午後6時20分ごろ。地元の大阪・泉佐野市の事務所近くの駐車場で、壁に張られていた同議員の政治活動用ポスターに男が落書きしているのを後援会員の男性(58)が目撃。事務所で連絡を受けた松浪議員は、秘書を加えた3人で捜し回り、約100メートル離れた店舗前で落書き真っ最中の男を見つけた。

 「オッチャン、何してんねん」と、すごんだ松浪議員は、すかさず左腕で男の左ひじをつかみ、背面へとねじり上げた。「オレは何もしてない」と手にかみつこうと抵抗してきたというが、全日本社会人レスリング選手権を制したこともある松浪議員だ。頭を押さえつけると、さすがに観念したという。

 駆けつけた泉佐野署員に現行犯逮捕されたのは、同市の無職・花田雄治容疑者(82)。「以前に議員の運動員とトラブルになり、腹が立っていた」と供述しているという。松浪議員によると、5年ほど前からポスターへのいたずらがひん発。集会参加のため偶然、事務所にいた議員本人が犯人を仕留める形になった。

 「本能的に技が出た」と振り返る議員によると、決め技はレスリングの「腕とり」。「単純な技や」と胸を張ったが、容疑者の年齢にはびっくり。「力も強く筋肉質だったので。3人とも82歳とは思わなかった。けがをせんように配慮した」と照れくさそうだった。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081109-OHT1T00098.htm