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2008年11月09日(日) 00時24分

NZ総選挙、中道右派勝利 9年ぶり政権交代へ中国新聞

 【ウェリントン8日共同】ニュージーランド総選挙(一院制、基本定数一二〇)が八日行われ、即日開票の結果、変革を訴えたジョン・キー党首(47)率いる中道右派の最大野党・国民党が、連立協力を表明しているACT党、統一未来党と合わせ過半数を確保、約九年ぶりの政権交代が決まった。

 与党の中道左派、労働党を率いるヘレン・クラーク首相(58)は「国民党とキー党首を祝福する」と述べ敗北宣言、党首を辞任する意向を表明した。キー党首は「多数の国民が変革に票を投じてくれた」と勝利宣言した。

 経済が景気後退入りしたところに、世界的な金融危機が起き、有権者は経済通を自任する米証券大手メリルリンチ出身のキー党首に景気対策を委ねた。同党首がオバマ次期米大統領に倣い、若さと変革を前面に出す一方、有権者の間にはクラーク氏の長期政権への倦怠けんたい感が強かった。

 同国の経済成長率は二・四半期連続でマイナスを記録。失業率も4・2%と五年ぶりの高水準に達した。

 選挙管理委員会が発表した最終議席配分予想によると、国民党は五十九議席、労働党は四十三議席。少数政党の議席数は緑の党八、ACT党五、統一未来党が一など。

 選挙制度は小選挙区比例代表併用制。独自の議席配分方法に伴い、総議席数は基本定数を上回ることもある。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811080324.html