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2008年11月09日(日) 09時58分

国重文の能舞台で「敦盛」中国新聞

 豊臣秀吉にゆかりのある福山市鞆町の沼名前(ぬなくま)神社能舞台で8日、能の上演会「鞆の浦名舞台 紡ぎ出す時代」があった。歴史ある舞台での能の披露に市民ら約800人が見入った。

 市や能楽関係者らでつくる実行委が主催。市内に能楽堂を構える喜多流大島家の能楽師大島衣恵さんが能面を着け、「敦盛」を披露。弔いに感謝して舞う平敦盛の亡霊を演じた。沼名前神社の勇壮さを伝える「鞆浦」の謡の解説もあった。

 能舞台は豊臣秀吉が伏見城に建設。江戸時代、同神社に移設されたとされる。組み立て式で、戦場にも持ち運ばれていたと伝わる。1953年、国重要文化財に指定された。

【写真説明】観客を魅了した「敦盛」

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200811090081.html