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2008年11月09日(日) 14時56分

死刑囚3人の刑執行 02年のバリ島爆弾テロ中国新聞

 【ジャカルタ9日共同】インドネシア検察当局は九日未明、二〇〇二年のバリ島爆弾テロの実行犯で、東南アジアの地下組織ジェマ・イスラミア(JI)幹部とされるイマム・サムドラら三死刑囚の死刑を執行したと発表した。イスラム過激派が報復テロを起こす恐れがあるとして、警察当局が全土で警戒を強めている。

 死刑を執行されたのは、サムドラ、ムクラス(本名アリ・グフロン)、アムロジの三死刑囚。中部ジャワ州の「監獄島」ヌサカンバンガン島で九日未明、銃殺された。

 三人は死刑執行前、「われわれが殺されれば、報復があるだろう」と警告。ジャワ島東部スラバヤで「殉教者は死んでもジハード(聖戦)は続く」と書かれた張り紙が各所で見つかった。

 確定判決などによると、サムドラ死刑囚は〇二年八月以降、アフガニスタンなどでイスラム教徒が米国とその同盟国に抑圧、虐殺されているとして、米国への宣戦布告のため、爆弾テロ計画を立案、主導した。

 ムクラス死刑囚はバンコクなどでテロに関する会合に指導的立場で出席し活動資金として三万ドル(約三百万円)以上を仲間に配布。ムクラス死刑囚の弟アムロジ死刑囚もジャワ島で爆弾用の化学薬品や犯行用の車を購入し、バリ島まで運んだ。

 事件は〇二年十月十二日、日本人観光客も多いバリ島のディスコで発生。横浜市の日本人夫婦を含む外国人観光客ら二百二人が死亡、三百人以上が負傷した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811090243.html