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2008年11月08日(土) 13時02分

伊藤ハム地下水シアン化合物検出:東京工場一時操業中止で、他工場へ派遣開始 /千葉毎日新聞

 ◇正社員、まず50人
 伊藤ハム東京工場(柏市根戸)の井戸水からシアン化合物が検出され、一時操業を中止している問題で、同社は同工場の従業員のうち正社員の他工場への派遣を始めた。
 同社広報・IR部と同社グループ労連によると、200人の正社員中、50人が6日、東北工場(宮城県栗原市)▽船橋工場(船橋市高瀬町)▽豊橋工場(愛知県豊橋市)など全国の生産拠点に派遣された。今後他の50人も全国の工場に派遣される。
 広報・IR部は「転勤ではなく、あくまで派遣。工場再開の見通しは立っておらず、期間は申し上げられない」としているが、同労連は「『年内再開は無理』と会社から聞いている。比較的長期の応援になるのではないか」としている。
 同工場には、一般の消費者分として4万5104袋(6日現在)が返品され、残り約100人の正社員が工場で返品商品の仕分け作業などに従事する。
 また、正社員以外の約420人の従業員は、10日から一定の給与を保障する自宅待機扱いとした。一部は通勤可能な船橋工場で働けるようにする。しかし、自宅待機の期間や同工場勤務の人数、時期などは決まっていないという。同労連の池村昌人会長は「状況が状況なだけに、(会社側の提示内容を)了解した」と話している。【橋本利昭】

11月8日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081108-00000101-mailo-l12