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2008年11月08日(土) 08時02分

株安で個人投資家6週連続買い越しフジサンケイ ビジネスアイ

 東京証券取引所が7日発表した東京、大阪、名古屋3市場(1、2部)の10月第5週(27〜31日)の投資部門別株式売買状況は、歴史的な株安を背景に、個人投資家が6週連続で738億円の買い越しとなった。10月の日経平均株価の下落率が約25%に達するなど、「株価に割安感が強まっている」(大手証券)ことで、個人が積極的な買いに出ている。

 一方で、外国人投資家は3週連続で4220億円の売り越しだった。外国人の売り越しは、金融危機の余波で、巨額損失を抱えたヘッジファンドなどの機関投資家が、リスク資産を手放して現金化する“換金売り”を急いでいることが背景にある。

 今年1〜10月の累計では、個人は9703億円の買い越し、外国人は1兆8837億円の売り越し。

 このため、2008年の年間ベースでも、個人はバブル崩壊後に株価が暴落した1990年以来、18年ぶりの買い越しが濃厚だ。外国人も、ITバブルが崩壊した2000年以来、8年ぶりの売り越しになる見通し。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081107-00000008-fsi-bus_all