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2008年11月08日(土) 12時02分

ペイリン氏への非難中傷止まず 大統領選負けて噴出産経新聞

 「アフリカ」は国名? 米大統領選で敗北した共和党の副大統領候補、セラ・ペイリン・アラスカ州知事氏に対する非難や中傷が止まない。選挙戦の最中から、その資質と適性を疑問視する声が上がっていたが、ペイリン氏の起用に敗因を求める同党大統領候補マケイン氏の選挙スタッフによる米メディアへのリークが、選挙後も続いているという。

 7日付の米FOXニュース(電子版)はマケイン陣営関係者の話として、「ペイリン氏はアフリカが大陸であることを知らず、国名だと思っていた」と伝えた。また、米国、カナダ、メキシコの3カ国の間で結ばれている北米自由貿易協定(NAFTA)の参加国を挙げることもできないとしている。

 選挙戦が終盤に差し掛かった10月下旬、米政治ニュースサイト「ポリティコ」が、ペイリン氏の衣服代に共和党が多額の資金を投入したとみられると報じて話題になった。米誌ニューズウィークは、その額が報じられた15万ドル(約1500万円)をはるかに超えるとする関係者の証言を掲載。「スーツ3着を購入し、共和党全国大会のためにスタイリストを雇っただけ」と主張していたペイリン氏に対し、関係者は「ワシラ(アラスカ州)の田舎者が大西洋岸から太平洋岸まで(高級デパートの)ニーマン・マーカスで買いあさった」と同誌に明かした。

 収束しない“内輪もめ”に、マケイン氏のアドバイザー、ニコル・ウォレス氏は7日朝、米NBCの番組で、「(ペイリン氏は)何も間違ったことをしていない。これまで見てきた中で最も服装に無頓着な政治家だ。彼女がした頼み事といえばダイエット・ソーダだけだ」と擁護。ペイリン氏の報道担当者も7日、「遺憾であり、正直いって、うんざりしている」との声明文を発表した。

 FOXニュースによると、リック・サントラム前上院議員は、マケイン氏が自らペイリン氏批判を収拾すべきだと主張した。(川越一)

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