記事登録
2008年11月07日(金) 03時05分

「売上金譲渡受けた」通知で横取り回収…商工ローン「SFCG」読売新聞

 商工ローン大手「SFCG」(旧・商工ファンド)グループが、融資先の中小企業からの返済が滞っていないのに、その取引先に対して「売上金(債権)の譲渡を受けた」とする通知書を送り付け、融資先に支払われるはずの代金をSFCGに払うよう求めていることが分かった。

 この問題に取り組む全国弁護団は「違法な回収だ」として、債権譲渡の無効を求める仮処分の申し立てや損害賠償請求訴訟を裁判所に起こした。「売り上げの横取り」とも言うべき回収手法だとして、弁護団は刑事告発も検討している。

 弁護団によると、こうした通知は東京都、岩手県、北海道で確認されている。仮処分の申立書や訴状などによると、SFCGから融資を受けている岩手県内の食品販売会社は今年3月、SFCG側の要求に応じ、返済が遅れた場合などには、売上金をSFCG側に譲渡する内容の債権譲渡通知書に署名、押印した。返済遅れのほか、借り手や連帯保証人が破産したり、追加担保の請求に応じられなかったりした場合などにも効力が生じる条件だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081107-00000008-yom-soci