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2008年11月07日(金) 01時16分

亀田大毅「迷惑の分を返す」 歌封印…進化したスタイルでKO産経新聞

 満員の2250人が見守る1年1カ月ぶりのリング。「デビュー戦以来かな」と振り返るほど亀田大は緊張した。それでも見事なKO劇。「この1年、試合ができず、迷惑をかけた。それでもこんだけ来てくれた。申し訳なかった分を返せればね」。髪を短く刈り、試合後の歌唱パフォーマンスを封印した亀田大は、進化したボクシングで声援に応えた。

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 ガードを固めて前進するだけの内藤戦とはスタイルを一変させた。「強化してきた」というフットワークを駆使して、レサゴのボディーを徹底して攻めた。「上(頭部)だとメキシコ人は打たれ強い」とセコンドを務めた興毅。まがりなりにも世界戦を経験した亀田大とは力の差がある相手とはいえ、パンチ力だけに頼らない試合運びに成長の跡を感じさせた。

 自宅で独自のトレーニングだけをこなす練習を見直し、他のジムで世界ランカーの胸を借りるなど、外部と積極的に交流を持つようになった。敬語も身に付け、試合前に相手を挑発することもなくなった。

 ボクサーとして、人間としての成長を感じさせた復帰戦に続き、12月8日には早くも次戦を計画。「まだ力は出ていない。練習をし、試合をすれば勘は戻ってくると思う」。新生・大毅の本領発揮はまだまだこれからだ。(奥村信哉)

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