東広島市福富町の家庭菜園で、地中に偶然埋もれていた50円硬貨の穴をくぐったゴボウが収穫された。
菜園主の福原トキワさん(70)が2日に引き抜いたゴボウは長さ約30センチで、手の人さし指と同じ太さ。硬貨の穴は直径4ミリで、上から約20センチの位置にきつく食い込んでいた。「初めはボルトの座金と思った」。うっすらと読める「日本」「50」の刻印から50円硬貨と分かった。
半世紀の農作業歴の福原さんだが、もちろん初体験。「狙って通るものじゃない。孫娘の高校受験もいい結果になれば」。思わぬ「埋蔵金」は、縁起を担いで家宝とするつもりだ。
【写真説明】50円玉の穴を通って育ったゴボウを見つめる福原さん