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2008年11月07日(金) 22時20分

自ら謝罪、直後に提訴 小室容疑者、投資家に中国新聞

 著作権譲渡をめぐる詐欺容疑で大阪地検特捜部に逮捕された音楽プロデューサー小室哲哉こむろ・てつや容疑者(49)が、昨年、被害者の兵庫県芦屋市の投資家宅を自ら訪れ「五億円はお返しします」と直接謝罪した三カ月後に、返還債務がないことの確認などを求めて提訴していたことが七日、分かった。

 関係者によると、小室容疑者と投資家は二〇〇六年八月、八百六曲の音楽著作権を十億円で譲渡することで仮契約。投資家は小室容疑者の求めに応じ五億円を先払いしたが、著作権は譲渡されず、返金を求めた。

 小室容疑者は〇七年七月三十一日、投資家宅で「申し訳ありません。お金はちゃんとお返しします」と謝罪。神妙な様子だったという。

 しかし、その後も返金はなく、不安になった投資家が小室容疑者の関係者に問い合わせを繰り返したところ、十月三十一日に突然、小室容疑者が五億円の債務不存在と一億円の慰謝料を求め、神戸地裁尼崎支部に提訴した。

 投資家は支払いなどを求めこれに反訴。結局、〇八年七月に小室容疑者が六億円を支払うことで和解したが、解決金は期日までに支払われず、投資家は大阪地検に刑事告訴した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811070220.html