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2008年11月07日(金) 21時36分

三井不動産、三菱地所など不動産大手4社が減益スポーツ報知

 大手不動産5社の2008年9月中間連結決算が7日、出そろった。不動産市況の悪化や、保有不動産の評価損を計上したことなどから東急不動産を除く、三井不動産、三菱地所など4社の純利益が減益となった。また09年3月期の予想について、5社が売上高、純利益を下方修正した。

 最大手の三井は新規の商業施設「三井アウトレットパーク入間」(埼玉県)などの賃貸事業が好調で、売上高は前年同期比3・4%増の6145億円。営業増益だったが、前年同期の資産売却の特殊要因がなくなり、純利益は13・0%の減益だった。三菱も「新丸の内ビルディング」などが貢献し、売上高は36・6%増の4339億円。営業増益となったが、保有資産の評価損で純利益は減益に。

 野村不動産ホールディングスは、住宅分譲の引き渡し件数の減少などが影響し、純利益は52・8%の大幅減益。住友不動産も保有不動産の評価損を特別損失として計上し、減益となった。マンション販売が好調だった東急は増収増益。

 通期予想は、三井が売上高を従来予想より300億円下方修正して、1兆5000億円、純利益は50億円少ない900億円。他の4社も市況悪化から売上高、純利益を下方修正した。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081107-OHT1T00280.htm