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2008年11月07日(金) 21時36分

山崎製パン、不二家の子会社化を発表スポーツ報知

 製パン最大手の山崎製パンは7日、経営再建中の不二家に追加出資し、株式保有比率を35%から51%に引き上げて子会社化すると正式に発表した。今月27日に不二家が78億円の第3者割当増資を実施し、山崎製パンが引き受ける。

 不二家は昨年、消費期限切れ牛乳の使用問題の影響で経営危機に陥り、その後も原材料高や消費不振で経営が低迷。支援を続けてきた山崎製パンは今回の出資で経営権を握り、生産や物流、商品開発などで一体化を進め、経営再建のてこ入れを図る。

 不二家は調達資金を洋菓子店の新規出店や菓子事業の商品開発、工場の設備投資などに充てる。不二家の桜井康文社長は留任するが、山崎製パン側は不二家に過半数の役員を派遣する方針。

 都内で記者会見した山崎製パンの飯島延浩社長は「しっかりした食品衛生管理体制の上に、効率的な経営を構築するよう不二家の改革を進めたい」と抱負を述べた。不二家の桜井社長は「不二家のブランドを有効活用し、事業を再生したい」と話した。

 山崎製パンは昨年3月に不二家と資本業務提携を結び、約160億円を出資していた。

 一方、不二家がこの日発表した08年9月中間連結決算は、純損益が41億円の赤字となった。乳製品、小麦など原材料価格の高騰が収益を圧迫した。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081107-OHT1T00243.htm