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2008年11月07日(金) 19時56分

新銀行問題で石原都知事の参考人招致もスポーツ報知

 参院で7日から審議が始まった金融機能強化法改正案をめぐり、「新銀行東京」の経営実態について聴取するため、石原慎太郎東京都知事を参院財政金融委員会に参考人として招致する案が民主党内で浮上している。

 石原氏は7日の定例会見で「呼ばれたら出て行く」と委員会出席に前向きな姿勢を示す一方で、「まず銀行の責任者を呼ぶべきだ。次の段階でわたしが必要だということならば」と条件を付けた。

 民主党は、ずさんな融資が相次いで発覚し逮捕者も出ている新銀行東京については、公的資金の投入対象から除外すべきだと主張。衆院では付帯決議にとどまったため、野党が多数を制する参院で、その旨を法案に明記する再修正を行う方針だ。

 参考人招致には石原氏の責任を浮き彫りにするとともに、再修正に向けて与党側を揺さぶる狙いがある。

 実際に招致を求めるかどうかは与党側の対応を見た上で判断することになりそうだが、民主党参院幹部は「新銀行設立と積極融資の旗振り役だった都知事の参考人招致は当然だ」と強調する。

 参考人招致が実現すれば、次期衆院選で首都圏での躍進を目指す民主党が石原氏を集中攻撃することは間違いなく、石原氏も会見で「民主党は政局にしようという節がある」と警戒感を示した。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081107-OHT1T00269.htm