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2008年11月07日(金) 16時01分

<グーグルマップ>児童・生徒の自宅、先生うっかり公開相次ぐ−−名古屋、千葉など毎日新聞

 ◇「家庭訪問用」ネットに

 インターネットの地図サービス「グーグルマップ」で、児童・生徒の個人情報が誤って公開されるケースが相次いでいる。名古屋市教育委員会は7日、市立高杉中学校(同市中川区、吉村勇善校長)1年生2クラスの生徒70人分の名字と自宅住所、位置が入った地図が約半年にわたり公開されていたと発表した。担任の男性教諭2人が家庭訪問用にネット上で地図を作成した際、「非公開」の設定をしていなかったのが原因。

 市教委によると、5月中旬の家庭訪問に使用するため、各組の教諭が4月下旬から5月初旬にかけて作成した。今月5日、東京都の男性が同校に連絡して発覚、6日までに地図を削除した。1クラスの地図にはこれまでに約130件のアクセスがあったという。

 岡山県では岡山市立小学校の女性教諭が作成した家庭訪問用の地図が、約7カ月間、公開された状態になっていたことが分かった。

 教諭が使ったのは、自分用に作った地図を無料でインターネット上に保存できるグーグルマップの「マイマップ機能」。市教委によると、4月に児童39人の住所と氏名を登録、地図の「公開」と「限定公開(非公開)」を選択できることに気付かず、公開状態になった。

 また、千葉県では船橋市の小学校と君津市の中学校で、児童や卒業生計39人分の氏名などが入った地図が公開されていたことが分かり、削除された。

 グーグル広報部は「注意事項をよく読んで利用してほしい」と話している。【影山哲也、石戸諭、椋田佳代】

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