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2008年11月07日(金) 16時02分

告訴:外務省外郭団体・事務局長を JICAが詐欺容疑などで /熊本毎日新聞

 独立行政法人・国際協力機構(JICA)は5日、研修事業を委託していた外務省外郭の公益団体、国際保健医療交流センター(熊本市)の事務局長を詐欺と詐欺未遂などの容疑で警視庁に告訴した。JICAは第三者調査委員会を設置して調べた結果、事務局長が不正な経理処理をした疑いが強いとしている。
 JICAによると、同センターは約10年前からJICAの委託で途上国の医療関係者向けに感染症対策などを研修する業務をしていた。事務局長は06年度に、この事業をめぐり、請求書を偽造するなどして費用を水増しし、約498万円をだまし取った疑いが持たれている。07年度も同様に約482万円をだまし取ろうとした疑いがあるが、JICAによるチェックで不自然な点が判明し、未遂に終わったという。
 JICAは「警察の捜査で実態が解明されることを期待する」とコメントした。

11月7日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081107-00000267-mailo-l43