記事登録
2008年11月07日(金) 10時42分

高齢者の犯罪、過去最多の4万8605人…半数は万引き読売新聞

 法務省は7日、2008年版「犯罪白書」を公表した。

 今年の白書は1991年以来、17年ぶりに65歳以上の高齢者による犯罪を特集した。

 交通関係を除く一般刑法犯で07年に検挙された高齢者は、前年比4%増の4万8605人で統計を取り始めた86年以降、最多となった。高齢者人口の増加を上回るペースで高齢者の犯罪が増えており、白書は高齢者の孤立感や経済的な不安が背景にあると指摘している。高齢者の犯罪に関する調査は法務総合研究所が実施した。

 それによると、88年に9888人だった高齢者の一般刑法犯での検挙者は07年には約5倍に増え、同じ期間の高齢者人口の増加率(約2倍)を大きく上回った。検挙者全体に占める割合も、2%から13%となった。97年から07年では検挙者数は約4倍に増えている。

 犯罪の内訳は「窃盗」が3万1573人で最も多く、遺失物などの「横領」の1万672人が続いた。窃盗のうち万引きが2万5854人で検挙者全体の53%を占めた。女性は検挙者全体の82%が万引きだった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081107-00000018-yom-soci