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2008年11月07日(金) 11時13分

和牛商法の社長ら6人逮捕 全国から387億円集める産経新聞

 和牛のオーナーになれば高配当が得られるとうそをつき、全国から違法に資金集めをしたとして、警視庁生活経済課は7日、詐欺の疑いで「ふるさと牧場」(東京都港区)社長の相田勇次容疑者(78)=同区芝浦=ら6人を逮捕した。約12年間で、全国から387億円を集めたとみられる。

 調べでは、同社は「和牛のオーナーになって成牛にすれば利益が出る」などと持ちかけ、元本と利回りを保証。実際には和牛の売り上げによる収益はなく、預託金は同社の給料や経費に使われていたのに、平成15年9月上旬〜19年10月中旬までの間、神戸市の自営業の女性(50)ら8人から預託金計1億9832万1000円をだまし取った疑い。

 同社は7年に設立。勧誘した会員に和牛を購入させて飼育を引き受け、1、2年の契約満了後に売却し、利益から一定の配当を支払う仕組み。「年間10%近い配当を得られる」などとかたり、全国から出資を募っていた。しかし、ここ数年は和牛を飼育せず、預託金を配当に回す「自転車操業」に陥っていた。

 警視庁は昨年12月、出資法違反の疑いで、本社や相田社長の自宅など関係先を家宅捜索。同社はその後、預託法に基づき、農水省から1年間の業務停止処分を受けている。

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