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2008年11月07日(金) 19時11分

預金残高わずか47万円=6年前から牛飼わず−ふるさと牧場詐欺・警視庁時事通信

 和牛預託商法「ふるさと牧場」(東京都港区)による巨額詐欺事件で、同社の口座の預金残高は家宅捜索を受けた昨年12月当時、約47万円しかなかったことが7日、警視庁生活経済課の調べで分かった。牛は6年前から飼っていなかったという。
 同課は出資を募りながら子牛を購入せず、預託金を配当に回す自転車操業を続けたとみて、社長の相田勇次容疑者(78)らを追及している。
 調べによると、同社は1997年ごろ、和牛商法が社会問題化して資金繰りが苦しくなり、配当支払いが停滞。希望者には解約に応じ、和牛の購入や食事ができるクーポン券配布などで事態の沈静化を図り、1年後には新規募集を再開し、破綻(はたん)を免れた。 

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