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2008年11月07日(金) 19時19分

「警察への信頼薄れた」=つらい日々、勝訴にも言葉少な−小出さん両親が会見時事通信

 「長くてつらい日々だった。警察への信頼は薄れた」。警察の捜査怠慢を訴え続けた小出亜紀子さん=当時(24)=の両親は7日、判決後に開いた記者会見で絞り出すように心情を語った。全面勝訴だったが、父親(55)は終始うつむき、母親(53)は涙を浮かべた。
 この日、法廷に姿を見せた両親は小さな遺影を手元に置いて言い渡しを待った。被告側はいずれも欠席。すぐに勝訴と分かったが表情は硬く、弁護士に声を掛けられるまで顔を上げなかった。
 「やっと亜紀子にいい報告ができる。勝訴で肩の荷が下りた」。約40分後に始まった司法記者クラブでの会見で、両親はほっとした表情も見せたが、言葉を選ぶように、警察への不満を続けた。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081107-00000150-jij-soci