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2008年11月07日(金) 20時59分

イラン北西部に13世紀ごろの仏教石窟、龍谷大調査隊が発表読売新聞

 龍谷大(京都市)の学術調査隊は7日、イラン北西部のヴァルジュヴィ遺跡で、「13世紀ごろに造営された仏教寺院とみられる石窟(せっくつ)を確認した」と発表した。

 仏像や壁画などは見つかっていない。

 石窟には九つの部屋があり、うち二つの部屋の壁などにくぼみ(高さ約70センチ、幅約45センチ、奥行き約25センチ)が18個あるのが確認された。形状が、仏像を安置する仏龕(ぶつがん)と似ており、仏教遺跡と判断したという。

 イランでは13〜14世紀、モンゴル人がイル・ハン朝を建てており、調査隊代表の入沢崇教授(仏教文化学)は「イル・ハン朝はイスラム教に改宗する前、チベット仏教を信仰しており、彼らが仏教を持ち込んだ可能性が高い」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081107-00000061-yom-soci