記事登録
2008年11月07日(金) 20時03分

<紀元会>元幹部に懲役12年判決 長野地裁毎日新聞

 長野県小諸市の宗教法人「紀元会」の信者、奥野元子さん(当時63歳)が教団施設で集団暴行により死亡した事件で、首謀者とされ傷害致死などの罪に問われた元教団幹部、窪田康子被告(50)=小諸市乙=に対し、長野地裁(土屋靖之裁判長)は7日、「支配的立場を維持しようと計画したもので酌量の余地はない」として懲役12年(求刑・懲役14年)を言い渡した。

 判決によると、窪田被告は07年9月24日夜、同市内の宗教施設「大和紀元会館」で、多数の信者と共謀して奥野さんを暴行し、死亡させた。さらに、罪を免れようと、奥野さんの夫ら家族に身代わりになるよう依頼した。

 弁護側は「群集心理で暴行がエスカレートした」と主導性を否定していたが、土屋裁判長は「自ら被害者を責めたて暴行を加え、集団暴行へ発展させた」と窪田被告の主導性を認めた。【大平明日香】

【関連ニュース】
紀元会集団暴行:元教団幹部に懲役14年求刑 /長野
紀元会集団暴行:2被告に猶予判決−−地裁 /長野

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081107-00000096-mai-soci