記事登録
2008年11月07日(金) 08時06分

浄水器4社に業務停止命令 高齢者狙い強引契約 都など処分産経新聞

 東京都と埼玉県、岩手県は6日、高齢者らを威圧したり、虚偽の説明をしたりして不正に高額な浄水器を契約させたなどとして、浄水器の訪問販売業「メディカル・フューチャー」(東京都台東区)、「COUSUI」(同)、「フォーライフ」(さいたま市大宮区)、「グレイシズ」(大阪市西区)の計4社に対し、特定商取引法に基づき、3カ月間の業務停止を命じた。「グレイシズ」を除く3社の社員は、いずれも同様の手口で経済産業省が平成18年10月に業務停止命令を出した訪問販売会社「サンライズコーポレーション」(大阪市北区)の社員だった。

 都によると、COUSUI、フォーライフ、グレイシズの3社は、平成18〜20年の間、主に高齢者宅に「浄水器の点検にうかがいます」などと電話をかけ、訪問。「浄水器を通した水を飲むとがんになりにくい」などとウソを言ったり、「消費者金融で借りられるようにしてやる」などと言って、強引に契約させた。特にグレイシズは購入を断った男性に「そういうわけにはいかないんだ。このハゲじじい」などと脅す威迫行為も認定された。

 これら3社の契約者の最高被害額は633万円で、都には計86件の相談が寄せられていた。

 また、埼玉県も同日、「フォーライフ」「COUSUI」を3カ月の業務停止処分に、岩手県が「COUSUI」と代表者と住所が同じ「メディカル・フューチャー」を同じ処分とした。

 埼玉県によると、フォーライフ、COUSUIの2社は、塩素に反応する薬品で赤や黄色に変色した水を見せ、「こんな水を飲んでいたら体に良くない」などと不安をあおっていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081107-00000095-san-soci