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2008年11月06日(木) 08時00分

小室ブランド値崩れで自転車操業スポーツ報知

 著作権譲渡を巡る詐欺容疑で大阪地検特捜部に逮捕された音楽プロデューサー・小室哲哉容疑者(49)の苦しい資金繰りが5日、明らかになった。投資家男性と10億円で合意した著作権の譲渡契約を、当初18億円で持ちかけていたことが明らかに。さらに、詐取した5億円は、口座に振り込まれたその日に借金返済に充てられる“自転車操業”だった。また、妻で歌手のKEIKO(36)がコメントを発表。今後もサポートしていくことを誓った。

 逮捕から一夜明け、華やかな生活に見えた小室容疑者の“火の車”ぶりが明らかになってきた。

 関係者によると、小室容疑者らは当初、18億円で著作権の譲渡契約を結ぼうと、大手広告代理店などに持ちかけた。しかし、次々と断られ、兵庫県芦屋市の投資家男性とは「44%引き」の10億円で合意。特捜部は8億円も値下げせざるを得ないほど切迫した状況にあったとして、経緯を調べている。

 また、投資家から詐取したとされる5億円は、小室容疑者名義の口座に振り込まれたその日のうちに、約3億4000万円をA・Cホールディングスに返済。1億5000万円も今回の事件で共犯とされる「トライバルキックス」監査役の木村隆容疑者(56)への借金返済に充てる“自転車操業”。小室容疑者は月210万円で東京・西麻布の高級マンション最上階を賃貸していたが、滞納が続き、木村容疑者が肩代わりしていた。

 今後、莫大(ばくだい)な借金を返済していかなくてはいけない小室容疑者。だが、妻で歌手のKEIKOはこの日夜、本名の小室桂子の名義で、マスコミ各社にファクスでコメントを発表。逮捕は“想定外”だったようで「この度のような事態になることを全く想像できなかった自分自身をも、大変恥ずかしく思っております。そして今は、一日も早く真実が明かされることを切に願っております」とした。

 迷惑をかけたくないという小室容疑者の提案で、一度は離婚を決意したKEIKOだが、母親と実姉の説得で離婚届提出はやめたようだ。「私たちのこれからの人生は大変険しいものですが、ともに歩む覚悟です」逮捕直後、精神的に不安定な小室容疑者をサポートすることを決めたが、実刑5〜6年の可能性が高く、時機をみて決断を下すことになりそうだ。

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