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2008年11月06日(木) 06時13分

「ヨカッペ時計」ヨクなかっぺ!? 小室容疑者寄贈河北新報

 詐欺容疑で音楽プロデューサー小室哲哉容疑者(49)が逮捕された事件で、福島県中島村が困惑している。祖父の出身地という縁で小室容疑者が寄贈した時計台が、村のシンボルとなっているからだ。

 「ヨカッペ時計」と名付けられた時計台は、村役場の北東約800メートルの「童里夢(どりむ)公園なかじま」に立つ。1997年4月の開園に合わせて寄贈された。

 高さ約5メートル。からくり仕掛けで、午前10時から午後5時までの間に4—6回作動する。時間になると屋根部分から月が昇り、村の産物トマト、キュウリ、トウモロコシの人形が現れて幻想的な曲を奏でる。

 曲は村の文化財「汗かき地蔵」の祭りばやしを小室容疑者がアレンジした。銘板には小室容疑者の手形がはめ込まれている。

 今のところ村に撤去を求める意見は寄せられていないが、近所の農業男性(78)は「近隣町村の幼稚園児もバスに乗って見に来る。撤去されなければよいが」と気をもむ。小室容疑者の遠縁に当たる小室康彦村長(73)は「ただただ驚いている。推移を見守りたい」と憂い顔だ。

 小室容疑者は福島県の観光PR役「しゃくなげ大使」も務める。県の県民広聴室は「お願いして引き受けてもらった経緯があり、対応が難しい」と、こちらも頭を痛めている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081106-00000004-khk-l07