記事登録
2008年11月06日(木) 02時32分

JASRACに権利主張=小室容疑者関連社長が昨年11月−二重譲渡の12曲時事通信

 音楽プロデューサー小室哲哉容疑者(49)が著作権売却話で5億円を詐取したとされる事件で、同容疑者が役員を務める「トライバルキックス」社長平根昭彦容疑者(45)=詐欺容疑で逮捕=が昨年11月、日本音楽著作権協会(JASRAC)に対し、小室容疑者から12曲の著作権を譲り受けたと主張していたことが5日、分かった。
 大阪地検特捜部の調べで、同容疑者が兵庫県の投資家男性に10億円で売却を持ち掛けた806曲のうち、この12曲はトライバル社への二重譲渡だったことが分かっている。
 JASRACによると、平根容疑者は昨年11月、東京都渋谷区の本部を来訪。「小室容疑者から12曲の著作権を譲り受け、文化庁にも登録した」と伝え、著作権料の管理委託を申し入れた。
 担当者が調べたところ、12曲の著作権は既にエイベックス・グループ・ホールディングス側が所有していることが判明。トライバル社の委託契約を断った。
 また「権利関係が確定できない」として、12曲分について、エイベックス社側への著作権料分配を保留。1年分をJASRACが預かる状態が続いているという。
 エイベックス社は「(12曲について)平根容疑者に経緯をただしている最中だった。詳細はお話しできない」としている。 

【関連ニュース】
「全く想像できず」=小室容疑者逮捕にKEIKOさん
10月の被害、4割減=寸前阻止は8割増-振り込め詐欺・警察庁
署保管の証拠品も詐取=巡査部長を懲戒免職-埼玉県警
男性に「三重譲渡」図る=著作権の仕組み悪用か・小室容疑者
期限迫り詐取計画か=5億、ほぼ全額返済に充当-事業失敗で巨額負債・小室容疑者

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081105-00000248-jij-soci