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2008年11月06日(木) 11時20分

<航空幕僚長更迭>退職金「自主返納の判断待つ」…防衛相毎日新聞

 参院外交防衛委員会は6日午前、政府の歴史認識に反する論文を公表して更迭された田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長=3日付で定年退職=の問題などをめぐり、野党側が政府の対応を追及した。喜納昌吉氏(民主)は「国益を損なった田母神氏に退職金約6000万円を払うべきではない」とただした。浜田靖一防衛相は「国家公務員法に基づくものであり、本人の自主返納の判断を待ちたい」と、本人からの返納を求める姿勢を示した。

 また浜田防衛相は、田母神氏の懲戒処分を検討した際、同氏が意見表明の機会を要求していたと明らかにし、「手続きに10カ月以上かかる可能性があり、一番早い処分として懲戒ではなく定年退職とした」と、これまでの説明を修正した。防衛省は当初、「田母神氏が事情聴取に応じないため退職させた」と説明していた。【松尾良】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081106-00000030-mai-pol