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2008年11月06日(木) 11時22分

空自78人が投稿、田母神氏と同じ懸賞論文産経新聞

 田母神俊雄前航空幕僚長が歴史認識をめぐり政府見解と異なる論文を公表した問題で、防衛省は6日午前の民主党外交防衛部門会議で、田母神氏のほかに航空自衛隊員78人が同じ懸賞論文に応募していたことを明らかにした。内部部局(背広組)や陸海両幕僚監部、統合幕僚監部からの投稿者はなかった。

 防衛省の示した資料によると、階級別では1佐、2佐がそれぞれ3人、3佐、曹クラスが各4人、尉官が64人だった。防衛省は、内規に義務づけられた上司への報告を怠った例がなかったかについて今後調べるとしている。

 一方、浜田靖一防衛相は同日の参院外交防衛委員会で、田母神氏の論文について「自分の立場を理解してもらえなかったのは憤りを感じる。今回の件を許すまじという思いでしっかりと対処する」と強調。田母神氏に対し、退職金の自主返納を求める考えを明らかにした。

 また、自衛隊幹部の歴史教育について「(植民地支配と侵略を謝罪した)村山談話を踏まえて適切な幹部教育に努めていきたい」と述べた。

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