記事登録
2008年11月06日(木) 00時58分

米大統領、就任前に職務不能になったら?産経新聞

 【ワシントン=有元隆志】4日投票の米大統領選で第44代大統領が選ばれた。大統領が選出されるたびに気になるのは、正式に選出される12月、あるいは就任する翌年1月までに健康を害したり、事件事故に巻き込まれるなどして、職務を遂行できなくなった際、どのような対応がとられるのかという疑問だ。

 米大統領は4日に行われた一般選挙ではなく、それぞれの州に配分された選挙人によって行われる投票によって正式に選出される。

 選挙人投票が行われるのは12月15日。それまでに大統領候補がなんらかの事態で「空白」となったときには、共和党と民主党のそれぞれの党規約の規定により、全国委員会の臨時会議などを開催し、新大統領候補と副大統領候補を決定する。

 選挙人投票後に「空白」となった場合は、憲法などの規定により、副大統領の当選者が新大統領に就任し、副大統領を指名することになる。

 これまで第9代ハリソン大統領が就任後わずか1カ月で、肺炎をこじらせて死去したことはあるが、就任直前に次期大統領が職務不能になった例はない。

 副大統領候補では、1912年の選挙で投票日直前に現職だったシャーマン副大統領が死去したため、投票日後に共和党全国委員会により代わりの候補が指名されたことがある。

【関連記事】
【米大統領選】1961年生まれ 日本の若手議員にも刺激
【米大統領選】オバマ氏 言葉の力&リズム感の勝利
【オバマ 変革のアメリカ】(上) 融和訴え“人種の壁”越える
【米大統領選】日米同盟は試練に直面するのか
【米大統領選】ファーストレディは「家庭第一」 ミシェル・オバマさん

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081106-00000506-san-int