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2008年11月06日(木) 00時57分

民主、上下両院も制す=オバマ政権運営容易に−米議会選時事通信

 【ワシントン5日時事】米大統領選と同時に4日実施された連邦議会の上下両院選挙は5日、開票が進み、民主党が多数派を占めていた両院で過半数を維持するとともに、現有議席を増やして躍進した。
 共和党のブッシュ大統領と、民主党が支配していた議会とのねじれは次期政権で解消される。民主党は来年1月からの新議会でも委員長ポストを独占し、オバマ次期大統領は、ブッシュ政権との政策の違いを鮮明に打ち出すことが可能となる。
 CNNテレビなどによると、米東部時間5日朝現在、上院(定数100)では、民主党が非改選分を合わせこれまでに現有議席を5議席上回る56議席(同党系無所属2人含む)を確保し、過半数を維持した。共和党は40議席と苦戦。ノースカロライナ、ニューハンプシャー両州で民主党新人が共和党の大物現職らを破った。
 民主党は、結果が判明していない残る4議席をすべて取れば、少数派による議事引き延ばしを打ち切って採決に持ち込める安定多数の60議席に到達する。しかし、いずれも接戦となっており、実現は微妙な情勢だ。
 到達しなかった場合には、選挙後に共和党の保守穏健派の議員の取り込みを図り、安定多数化を狙うとみられる。
 全議席が改選された下院(定数435、欠員1)では民主党が圧勝。CNNテレビによると、これまでに同党が252議席を獲得し、現有の235議席から上積み。共和党の獲得議席は173議席にとどまっている。残りは10議席。
 大統領・議会選と同時に、11州で知事選も行われ、米メディアによると、民主党候補が7州で勝利し、共和党は4州を制するにとどまった。非改選を合わせて民主党知事が1増の29州、共和党知事が1減の21州となった。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081106-00000006-jij-int