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2008年11月06日(木) 23時54分

<大阪ひき逃げ>「執行猶予中で逃げた」…吉田容疑者毎日新聞

 JR大阪駅前で会社員の鈴木源太郎さん(30)が車に約3キロ引きずられて死亡した事件で、殺人容疑などで逮捕された元建築会社従業員でホストの吉田圭吾容疑者(22)が、府警曽根崎署捜査本部の調べに対し、「執行猶予中だったため逃げた」と供述していることがわかった。事件当時は飲酒していたうえ、運転免許の取り消し処分中だった。捜査本部は逃走の動機に、事故による執行猶予の取り消しを恐れたこともあったとみている。

 捜査本部によると、吉田容疑者は06年10月、熊本県内で交通事故を装い、保険金約60万円をだまし取ったとして詐欺容疑で逮捕された。昨年1月、熊本地裁で懲役2年、執行猶予3年の有罪判決を受け、ひき逃げ事件の時は執行猶予中だった。

 吉田容疑者の実家は、熊本市内にある。両親に弟2人とともに育てられた。熊本県立の工業高校を卒業後、同市内の道路工事会社に勤務。とび職や神奈川県内の内装会社などを経て、05年9月から大阪市此花区の建築会社で働いていた。詐欺事件で逮捕され、いったん退職したが、判決後に復職していた。

 今年3月には酒気帯び運転で検挙され、1年間の免許取り消し処分を受けていた。

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