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2008年11月06日(木) 23時42分

宇治の元社長が失跡 直後に口座から数千万円引き出され産経新聞

 京都府宇治市の元会社社長の男性(64)が、今年4月に自宅から出かけたまま行方不明になり、元社長が失跡した直後に関係の銀行口座から数千万円が引き出されていたことが6日、わかった。府警捜査1課と伏見署は、男性が事件に巻き込まれた可能性があるとして、知人から事情を聴くなどして捜査を進めている。

 調べなどによると、元社長は4月22日、同府八幡市に住む60代の知人男性と一緒にシイタケ狩りに行くといって自宅から外出。そのまま連絡がつかなくなり、別居している妻が同24日、府警に捜索願を届け出た。妻は「失跡する心当たりはない」としているが、知人男性は「この日は会っていない」と話しているという。

 元社長の自宅に血痕や争った跡はなかったが、車は見つかっておらず、携帯電話は電源が切れた状態で、かけてもつながらないという。

 元社長は、約2年前まで健康用品販売などの事業を営んでいたが、資金繰りに行き詰まったことなどから廃業。その後は宇治市内で1人暮らしだった。元社長と知人男性はゴルフ仲間で、男性はこの事業の運営にもかかわっていたという。

 府警は、この男性からも事情を聴くなどし、元社長の行方や失跡した経緯などについて、慎重に調べている。

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