記事登録
2008年11月06日(木) 23時00分

欧州が一斉利下げ=ECB0.5%、英1.5%−景気後退に対処時事通信

 【フランクフルト6日時事】欧州中央銀行(ECB)は6日、フランクフルトの本部で定例理事会を開き、ユーロ圏15カ国の主要政策金利に相当する最低応札金利を0.5%引き下げ、年3.25%にすることを決めた。
 ECBは先月8日、米連邦準備制度理事会(FRB)など欧米主要中銀とともに協調利下げを行ったばかり。その後もユーロ圏の景気指標は悪化しており、インフレ圧力が急速に後退する中で、追加利下げに踏み切った。
 一方、イングランド銀行(英中央銀行)はこの日、政策金利を1.5%引き下げ、年3.0%にすると発表した。利下げは2カ月連続で、利下げ幅は1997年に政策決定の独立を認められて以来、最大となる。
 前週にはFRBと日銀も利下げを決めた。金融危機の深刻化が金融機関の貸し渋りなどを通じ、低迷する実体経済に一層の打撃を与える「低下スパイラル」(ウェーバー独連銀総裁=ECB理事会メンバー)を防ぐため、主要中銀は足並みをそろえた。 

【関連ニュース】
〔特集・金融危機〕米国から世界に影響拡大
〔写真特集〕金融危機
スイスは0.5%利下げ
トヨタ、円高で2800億円、販売で5100億円減額=09年3月期営業益

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081106-00000221-jij-int