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2008年11月06日(木) 22時06分

デモ激化、60人超負傷=訪台反対、拘束者も多数−台北時事通信

 【台北6日時事】中国側対台湾窓口機関、海峡両岸関係協会トップの陳雲林会長の初訪台に対する民衆の抗議行動が6日午後、激化した。総統府に近い台北市中心部では、昼間に野党・民進党による大規模デモが実施され、一部の民衆は機動隊に投石するなど行動をエスカレート。地元テレビ局によると、治安要員と民衆を合わせて60人以上が負傷した。拘束者も多数出た。
 この日、台北では馬英九総統と陳会長が会見。これに反発する抗議行動は、馬政権の対中接近に対する民衆の不満の大きさを示したものと言える。
 民衆は夕刻になると、陳会長が宿泊する市内の「円山大飯店(ホテル)」近くに移動。周辺の道路は機動隊により有刺鉄線で封鎖され、民衆とにらみ合いになった。民衆は手にしたラッパを同時に鳴らしたり、「陳雲林はすぐに出て行け」などと叫んだりして、同ホテルに宿泊する陳会長一行に向けて抗議の意を表した。 

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