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2008年11月06日(木) 22時04分

<金融危機>アジア9カ国の輸出入銀が連携毎日新聞

 日本政策金融公庫の国際部門である国際協力銀行(JBIC)や中国輸出入銀行などアジアの9カ国の輸出入銀行は、米国発の金融危機拡大による市場の混乱がアジア地域に悪影響を及ぼすことを防ぐため、資源開発や環境プロジェクト向け融資、新興国企業向けの保証業務で連携することを決めた。

 連携するのはJBIC、中国輸出入銀行のほか、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、韓国などの各輸出入銀行。アジアの新興国などでは、世界的な金融危機の拡大に伴う欧米投資銀行やファンドなどの資金引き揚げでドル資金が不足。資源開発などの停滞が懸念されている。9輸銀は、プロジェクトの停滞がアジア経済全体に悪影響を及ぼすと判断。連携に参加する国のプロジェクトが資金調達難で進まなくなるような場合、輸銀同士でドル資金を融通する方針だ。また、ドル資金の調達が困難になった輸銀に対し、JBICなどが共同保証して債券発行を支援することも検討する。【清水憲司】

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