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2008年11月06日(木) 21時37分

<ボクシング>亀田大、KOで復帰飾る ノンタイトル戦毎日新聞

 プロボクシングのノンタイトル10回戦(契約重量52.5キロ)が6日、東京・後楽園ホールであり、元世界ランカーの亀田大毅(19)=亀田=がアンヘル・レサゴ(23)=メキシコ=を五回1分47秒KOで降し、約1年ぶりの復帰戦を飾った。

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 亀田大は昨年10月、世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチで、王者の内藤大助(宮田)に判定負けした際、相手を投げ飛ばすなど反則を繰り返し、日本ボクシングコミッション(JBC)から1年間のライセンス停止処分を受けた。亀田大は12戦11勝(8KO)1敗、レサゴは26戦16勝(9KO)8敗2分け。 

 ◇真価問われるのはこれから

 「ニュー大毅」を印象づけた。ライセンス停止処分が先月解けた亀田大が、鮮やかなKO勝ちで再起した。

 五回にコンビネーションの左ボディーフックでダウンを奪い、立ち上がったレサゴを左ボディーフック4連発で沈めた。「緊張したのはデビュー戦以来。勝ててよかった」とホッとした様子だった。一回は足を使って下から突き上げるフリッカージャブを連打。かつての反則まがいの強引な突進をせず、カウンターの左フックや右クロスを決めるなど技術で相手を追い詰めた。

 反則騒動から1年余り。「申し訳ないことをした。結果を出して(借りを)返していきたい」と神妙に語った。兄の興毅はセコンド、トレーナーを辞職した父史郎氏は観客席から声援を送った。恒例だった試合後の熱唱はなく、リングインタビューに敬語で受け答えをするなど、態度で反省を示した。

 もっとも、レサゴは体も小さく、実績もない選手。国内外の強敵との対戦なくして、真の成長は望めない。本当に生まれ変わったかどうか、真価を問われるのはこれからだ。【来住哲司】

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