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2008年11月06日(木) 21時32分

<景気動向指数>9月も「悪化」 4カ月連続据え置き毎日新聞

 内閣府が6日発表した9月の景気動向指数(速報値)によると、景気の現状を示す「CI」(合成指数、05年=100)の一致指数は前月比0.1ポイント上昇し、100.8となった。ただ、直近数カ月間の平均的な推移で下落傾向が続いているため、内閣府は、同指数に基づく景気の基調判断について、景気後退の可能性が高いことを暫定的に示す「悪化」で据え置いた。「悪化」判断は6月から4カ月連続。

 一致指数は2カ月ぶりに上昇。速報段階で判明している九つの構成指標のうち、鉱工業生産指数、所定外労働時間など5指標が改善したが、有効求人倍率(除く学卒)、商業販売額(小売業)、中小企業売上高(製造業)など4指標が悪化した。

 単月の動きでは小幅改善したが、ならしてみると下落傾向が続いており、3カ月前との比較でも9指標すべてが悪化。内閣府は「景気後退が経済の各部門に波及している」と指摘し、期間や広がりの面で、「景気後退局面」と正式に認定するための条件が整いつつあるとの認識を示した。【尾村洋介】

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