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2008年11月06日(木) 22時40分

<脱税>バヌアツ移住装う…容疑のIT関連元社長を在宅起訴毎日新聞

 南太平洋のバヌアツに移住したと装い、株式売却で得た所得を隠したとして、東京地検特捜部は6日、東京都江東区、IT関連会社の木下陽代志(ひよし)元社長(52)を所得税法違反(脱税)で在宅起訴した。

 起訴状などによると、木下被告は05年に社長を解任され、翌年自社株を売却。売却益を含む06年分の所得約2億1200万円を隠し、所得税約3100万円を免れた。国税の税務調査から逃れようと、バヌアツに移住したとの虚偽の転出届を江東区役所に提出したが、実際には自宅で生活していたという。

 バヌアツは所得税や相続税のないタックスヘイブン(租税回避地)として知られる。【岩佐淳士】

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