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2008年11月05日(水) 04時22分

守屋前次官にきょう判決=事実認め、量刑焦点−防衛省汚職・東京地裁時事通信

 防衛省の装備品納入をめぐる汚職事件で、収賄などの罪に問われた前事務次官守屋武昌被告(64)ら4人の判決公判が5日、東京地裁(植村稔裁判長)である。検察側は守屋被告に懲役3年6月、追徴金約1250万円を求刑、弁護側は執行猶予付き判決を求めている。
 ほかの3人は贈賄罪などに問われた防衛専門商社「山田洋行」の元専務宮崎元伸被告(70)、元米国現地法人社長秋山収被告(71)、私文書偽造罪などの元役員室長今治友成被告(58)で、懲役3−1年を求刑されている。
 現金などのわいろのうち、日帰りゴルフ接待の費用算定方法をめぐる争いはあったが、守屋被告側は大筋で起訴事実を認めていた。
 検察側は論告で「防衛行政の根幹を揺るがせた重大な犯行」と非難。「最高幹部として職員の範となるべき立場にありながら、利欲でわいろを受け続けた。規範意識の欠如も著しく、刑事責任は重大」とした。
 弁護側は最終弁論で「国益を損ねて見返りを要求したことはなかった」と訴えた。 

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