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2008年11月05日(水) 02時30分

<患者情報>昭和大辞めた医師 472人分持ち出し開院案内毎日新聞

 昭和大学病院(東京都品川区、飯島正文院長)に勤務していた男性医師(44)が、病院を退職前に患者472人の個人情報を持ち出し、うち428人に対し自らの診療所の開院案内を送っていたことが分かった。病院の調査に対し、医師は持ち出しを認めている。病院は男性医師に抗議するとともに、患者に謝罪文書を送ることを決めた。

 昭和大学病院などによると、医師は病院の第一内科(現在は呼吸器・アレルギー内科)に勤務し、今年4月末に退職した。持ち出した472人分の個人情報には、退職直前3カ月に外来で診察した患者の名前と住所、電話番号が含まれ、これらは病院事務局から受け取っていたという。

 医師は退職後の6月に医療法人の理事長に就任し、11月に診療所を都内に開設した。

 病院側は「個人情報の取り扱いに対する注意を再度徹底し、再発防止策を講じる」とコメントしている。【高島博之】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081105-00000011-mai-soci