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2008年11月05日(水) 02時07分

【米大統領選】マケインvsオバマ 投票所に長い列産経新聞

 【ペイズンビル(米オハイオ州)=田北真樹子】東から西へ−。4日、最大5時間の時差がある全米で順次進んだ大統領選挙の投票。金融危機が深刻化し経済をどう立て直すのか、開戦から5年半以上が経過したイラクとどう向き合うのか…。有権者はいつになく「一票の重み」をかみしめているようだ。

 投票方式は州によってまちまち。同じ州でも郡などにより異なる。州の独自性を重んじる米国らしい投票風景である。

 激戦州の一つオハイオ。クリーブランドから東へ約50キロ、有権者数17万人のレイク郡はオハイオ州全体の動向を占う所として毎回、注目されている。前回選挙より2万7000人も多い4万5000人がすでに、期日前投票を済ませた。

 郡に設けられた投票所は全部で96カ所。その一つ、ペインズビルにある投票所には午前6時半の投票受付を前に25人の列ができ、政治に自身の意思を反映させようと順番を待った。投票方式はマークシート式か、タッチスクリーンによる電子投票のどちらかを選ぶ。2時間半で180人ほどが投票した。

 「無党派」だというジュリー・マラコマさん(31)は共和党のマケイン氏に入れた。「彼の税政策と中絶反対の主張に共鳴した」と話す。民主党のオバマ氏に投じたジョイス・ダンコビッチさん(61)は「オバマは確かに若くて経験不足。でも知性がある。私の選択が正しく変革がもたらされることを期待している」と語った。

 一方、ニューヨーク・ブルックリンの投票所でも、通勤前の市民が長い列をつくった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081105-00000513-san-int