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2008年11月05日(水) 00時00分

米国の女性向けサイトが日本上陸読売新聞


黒人女性向けのページも充実するグラムメディアのアメリカ本家版

 アメリカで女性に最も人気があるインターネットサイトGlam Mediaがこの秋、日本に上陸する。同サイトの運営会社Glam Media, Inc.(本社アメリカ、サミル・アロラ社長)がこのほど明らかにしたもので、日本法人の資本金や所在地は未定ながら、前エキサイト社長の山村幸広氏のCEO就任と、11月頃のサービス開始を発表した。

 アメリカで2003年に設立された同社が運営するサイトは、世界で月間7700万のユニークユーザー(*)を誇る女性向けメディアだ。

 サイトを見てまず驚くのが、その守備範囲の広さと奥の深さだ。「ファッション」ページ一つをとっても、「今日の特集」にはワンピースから靴まで何項目もあり、それらに関する最新ニュースや著名人のブログ、ファッション記者の記事、写真特集、ビデオクリップ、直販サイトなど数えきれないほどだ。

 女性向けとあって、食事や旅、インテリア関係の「リビング」やフィットネス、子育てなどのページも充実、ショッピングのページには頭文字AからZまで世界中の何百というブランドが目白押し。そして、黒人女性向けに特別編集したページまであるのには驚きを禁じ得ない。

 同社は、こうして世界640以上の女性向けサイトをネットワークすることで、それらが持つ広告枠に対して最適な広告を配信している。この広告ネットワーク事業の成功によって、米国における急成長企業ランキングでトップ20入りした。日本でも女性をターゲットとしたサイトとの連携を拡充、女性向けの広告主を集めることで09年度の売り上げ10億円を目指すという。

 山村氏はダブルクリック社の社長として日本初のネット広告配信事業を立ち上げ、エキサイトでは女性サイト「ウーマンエキサイト」を成長させた実績がある。(2008年9月24日発売「YOMIURI PC」11月号から)

* ホームページを一定の期間内に見た人数。延べ人数でなく、複数回見た人数も1人と数える。

http://www.yomiuri.co.jp/net/frompc/20081105nt11.htm