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2008年11月05日(水) 22時25分

5億円、即日借金返済に 小室容疑者名義の口座中国新聞

 著作権譲渡をめぐる詐欺容疑で大阪地検特捜部に逮捕された音楽プロデューサー小室哲哉こむろ・てつや容疑者(49)は、詐取したとされる五億円が本人名義の口座に振り込まれたその日に、ほぼ全額を借金返済に充てていたことが五日、分かった。

 兵庫県の投資家と十億円で仮契約した際、小室容疑者は「印税収入の差し押さえ解除のために必要」と説明して五億円を支払わせていたが、特捜部は、当初から借金返済が目的だったとみて詳しい経緯を調べる。

 関係者によると、投資家は二〇〇六年八月七日に仮契約。二十九日までに、小室容疑者が役員を務めるプロダクション「トライバルキックス」の監査役木村隆きむら・たかし容疑者(56)が経営する広告会社名義の口座に二回に分けて計五億円を振り込み、三十一日、同社から「トライバルキックス小室哲哉口」名義の口座に移された。

 しかし、その日のうちに約三億四千万円が投資・建設事業持ち株会社A・Cホールディングス(東京)から受けた「月利5%の高利融資」の返済に充てられ、一億五千万円も小室容疑者の借金を肩代わりした木村容疑者に支払われたという。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811050311.html