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2008年11月05日(水) 15時36分

マケイン氏、逆転ならず敗北宣言「長い旅が終わった」…米大統領選スポーツ報知

 「長い旅が終わった」。米大統領選共和党候補のマケイン上院議員(72)は四日、地元アリゾナ州フェニックスのホテルで、約3000人の支持者を前に敗北を認めた。時折笑顔を見せたが、予想を超えた完敗に悔しさもにじませた。

 これまで何度も苦境を乗り越えてきた「ベトナム戦争の英雄」だったが、奇跡の逆転は果たせなかった。マケイン氏は「団結の道を見つけてほしい」と述べ、支持者らに新大統領となる民主党のオバマ上院議員(47)への協力を呼び掛けた。

 支持者らは緊張感を漂わせながら、ホテルの中庭などに用意された大型テレビを注視。オバマ氏の優勢を伝える速報に「悔しい」と話す男女や、腕組みをしたまま動かない白人男性も。

 敗北の知らせが入ると、ホテルに集まった支持者から一斉に落胆の声が漏れた。

 支持者からは不人気にあえぐ同党のブッシュ大統領への恨み節も漏れた。40代の男性は「ブッシュ大統領がイラク戦争に突入したのが潮目だったかもしれない。共和党の人気は確実に落ちた」と話した。

 副大統領候補のペイリン・アラスカ州知事(44)もホテルに駆け付け、マケイン氏の敗北演説を見守った。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081105-OHT1T00218.htm