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2008年11月05日(水) 15時36分

米上院で民主党圧勝、下院も過半数…オバマ氏安定政権にスポーツ報知

 米大統領選と同時実施の連邦議会選挙は4日投開票され、米メディアによると、民主党が上院で議席数を伸ばし大勝、下院でも過半数を確保した。同党は1992年以来、16年ぶりに大統領選、上院選、下院選のすべてに勝利。オバマ次期大統領は政策実現に向けて強力な後ろ盾を得た格好だ。

 米CNNテレビによると、5日未明(日本時間5日午後)現在の獲得議席数は、上院(定数100、改選35)では非改選議席を含め民主56(同党系無所属2人を含む)、共和40。下院(定数435、すべて改選)は民主219、共和138。改選前に上下両院で多数派だった民主党の地位はより強固なものとなる見通し。

 閣僚などの重要人事や条約批准の承認を行う上院で、民主党は現在、無所属2人を含めて51対49と過半数をかろうじて維持。今回の選挙では改選35議席中、バージニア、ノースカロライナ両州で共和党から議席を奪還するなどし、議席数を伸ばした。

 上院では、定数の5分の3にあたる60人の議員が賛同すれば、延々と演説を続けて法案採決を阻む「フィリバスター」と呼ばれる議事妨害行為を打ち切ることが可能。民主党は60議席をうかがう勢いのため、安定した議会運営が可能となる見通しだ。

 下院でも、民主党は現有の235議席を上回り、250—260議席に達する公算。

 4日はまた、全米50州のうち11州で知事選が行われ、CNNによると、民主党は6州で、共和党は4州で勝利した。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081105-OHT1T00217.htm