記事登録
2008年11月05日(水) 12時40分

大麻所持の慶大生に有罪判決 懲役6月執行猶予3年スポーツ報知

 慶応大の男子学生2人が学内で大麻を売買していた事件で、自宅で大麻を所持していたとして、大麻取締法違反罪に問われた同大経済学部1年中村友士郎被告(20)に、横浜地裁川崎支部は5日「名門大学の権威と信頼に打撃を与えた責任は重い」として懲役6月、執行猶予3年の判決を言い渡した。求刑は懲役6月だった。

 加登屋健治裁判官は判決後「被告は今回の事件で“高い授業料”を払った。人は誰でも失敗をするが、それをどう生かすかが大切だ」と説諭。中村被告は「申し訳ありません」と頭を下げた。

 この日は初公判が開かれ、中村被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。被告人質問では裁判官から福沢諭吉の建学の精神を問われる場面もあった。検察側の申し立てで1日で公判が終わる「即決裁判」が適用された。

 判決によると、同被告は10月1日、東京都台東区の自宅で大麻を所持。検察側の冒頭陳述などによると、中村被告は7月、慶大日吉キャンパス(横浜市港北区)で、商学部2年内田浩太郎被告(21)=同罪で起訴=から大麻を7000円で購入したとされる。

 慶大によると、2004年から08年にかけ、この2人以外に大麻取締法違反容疑で学生や大学院生、講師ら計6人が逮捕されたという。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081105-OHT1T00195.htm