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2008年11月05日(水) 23時42分

「懲戒の審理望む」と田母神氏…防衛省判断で定年に読売新聞

 田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長(60)(今月3日付で定年退職)が、昭和戦争などに関して投稿した論文の内容を巡って更迭された問題で、田母神氏は退職前、防衛省に対して「懲戒処分の審理に応じる意向がある」と伝えていたことが5日わかった。

 同省関係者によると、田母神氏は周囲に辞表を提出しない意向を示したうえで、「懲戒処分の審理を開いてほしい」などと述べていた。

 懲戒処分の審理に入るには本人の同意とともに、明確な規律違反が必要。同省では、政府見解と異なる論文を発表した田母神氏の行動が明確な規律違反にあたるかどうかを検討、仮に審理に入ったとしても長期化する恐れがあると判断し、空幕長を解かれた時点で退職年齢(60歳)に達しているため定年とした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081105-00000059-yom-soci